蔦屋版東海道 沼津          

愛鷹山の手前に広がる浮島沼を中心に沼津宿の西端を描いています。
富士や愛鷹山に降った雨が地中にしみ込んで、浮島沼に溜まってしまうのだそうです。沼から流れ出る川がない為水はけが極めて悪く、一雨降るとすぐに溜まるようです。沼の中ほどに描かれている島は流れて動いてしまうので、浮島沼と呼ばれているようです。
   
  現在では、間門の放水路が傍示杭のすぐ東側に掘削されており、沼地はほとんどない程にまで改善しています。しかし、埋め立てられた地面は今でも沈んでしまい,建てられた建物は傾いてしまうそうです。
 街道には荷物持ちの供をつれた女性の籠が宿場を出てゆきます。これは恐らく自前の籠で、駕籠かき人足を宿場で雇って次の宿まで行くのだそうです。