保永堂版 川崎・六郷渡舟

渡し舟が多摩川を渡ってゆきます。行商風の乗客はすでに降り支度をしており、大師参り風の人達は未だちょっとのんびりムードです。船頭は舟の向きを変えようと必死で踏ん張っています。
対岸には客が舟の到着を待っている。荷を付けた馬もいるが、馬専用の馬舟はないのだろうか。
この絵は後版なので、左筏上の人物や右側に見える雪の富士山がない。全体がぼんやりしていて残念。さらに、手前の乗客はキセル煙草を吸っているのだが、なんとキセルを持っていない。唖然!