葛飾北斎 東海道五十三次 絵本駅路鈴 原    
   
富士山が大きく迫る街道を、朝鮮通信使の一行が江戸に向かって進んでゆく様子を描いています。
この時代の朝鮮通信使は朝鮮との国交を意味しており、その一行を迎えることは幕府にしてみれば権威を誇示する一大イベントであったと言われております。その一端を示す事例として、将軍しか利用しなかった街道の通過を認めたり、全て日本側の負担であった、500人を超える一行の費用、饗応は極めて豪華なものであったようです。