三代豊国画 御上洛東海道                   

第十四代将軍家茂が上洛した時の様子を描いたシリーズで、大勢の絵師が分担しています。
この絵は三代豊国が担当しており、遠くに美しい富士山が見え、街道を将軍の行列が通り過ぎてゆきます。驚いたことに、この絵は広重の東海道名所図会にそっくりです。江戸時代には、著作権が認められていなかったので、他人の絵を真似て描いても問題にならなかったのです。
茶店で、弥次郎兵衛と喜多八みたいな二人が山川白酒を注文している。原の絵には珍しく活気があって嬉しい。